ぽりあねすぶろぐ

ポリアネスと夜ごパン(仮)

ブログタイトルは適当です

【αサウナ】「北の絶対王者」ニコーリフレ【探訪記】

先々週ぶりですねみなさん!!!

 

なぜ先々週ぶりなのかというと、先週の更新を見事にサボっていたからなんですね!!!

 

そして、その3週前に「毎週ブログ更新宣言☆」なんてほざいてたんですね!!!

 

ジャンプの打ち切り漫画でももう少し続くわ!!!200巻まで一度も休載しなかったこち亀を見習え!!!!!

 

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はい、すみません。的確な一言がでたところで普通のテンションに戻ります。

 

まあ確かにサボってたわけなんですが、それなりに事情もありまして…。

忙しくてもアウトプットを大事にしていこうっていう想いは変わらないので、たとえめんどくさくても更新しないってことはないんですが、先週はちょっと別に「書かなくてはいけないもの」があったんですよね。

 

何を書かなくてはいけなかったのかというのはそのうち報告できると思います(できないかもしれませんし大したことではないです)。

ただ、このような事情がある時は更新なしの週もたびたび出てくると思うので、ご容赦を。

 

てなわけで、今週はひっさしぶりにサウナの感想です。普通のサウナでは、わざわざブログにしません。

 

しかし、同じサウナでも他と一線を画した特別なサウナがあります。そんな有名サウナを、このブログでは【α(アルファ)サウナ】と呼ぶことにしました(名称は10秒考えて思いついたものです)。

 

僕にとって普通のサウナが日常なら、αサウナは非日常です。普通のサウナがカレーなら、αサウナはフランス料理のフルコース。そして、こういうことを言うと「カレーだって美味しいだろ!」「フランス料理を特別と思わない人だっている!」「フランス料理を食べられない人に謝れ!」などという偽りの正義を盾にした罵声が飛んでくるのが、現代のネット社会。小学生かよ。

 

今回は、気になってはいたけどずっと行ってなかったニコーリフレへ行ってきたのでその感想です。「北の絶対王者の異名を持つ施設。その腕前は?

 

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これが入り口です。狸小路2丁目を一本南に入ったところ。

 

受付は4階のため、エレベーターで上がります。降りたところで靴を脱ぐのですが、このおじさんは靴を履いたまま受付まで行ってしまうという見事な初見っぷりを発揮してしまいました。

 

受付のおねえさん「靴の鍵をお預かりいたします」

ぼく「靴の鍵…………………???

 

最初何のことか本当にわからなかった。

 

初めての人はここで会員登録をすることができるのですが、この会員制度、入会金年会費無料の上にサービスが「バカなの?」ってくらい充実しているので後述します。

 

昼ならば5時間1100円という会員価格。カプセル一泊3000円なのに、ビジターだと3300円、会員でも2200円かかるのが、この施設から足が遠ざかっていた一番の理由だったのですが、こんな制度があったのです。時間制とはいえ、つきさむ温泉と変わらない値段……。ちなみに3時間なら900円、夜なら3時間で1100円です。

 

ロッカーに荷物を入れ、最低限の装備だけを持って風呂場へ。デカい水素風呂があったので15分ほどつかります。ロウリュが1時間に一回なので、時間調整をしなくてはならない…!

 

◯サウナ室

 

1回目は普通に入ったのですが、まぁ〜〜〜これがいいもんでした。大きさは意外と普通なストーンサウナだったのですが、とにかく石の量がすごい。土台として敷き詰められた石の上に、更に網筒で囲まれて円柱状に積まれた石の量といったら!1メートルはゆうに超えていたかと。

 

そのおかげで、ストーブから放たれる熱気の量がすごいのです。加えて中心に設置されているため、ストーブに近づく⇄遠ざかることによる横軸の温度調整が容易になっている。そして近づいても熱くなりすぎない、むしろ心地いい柔らかな熱気。x軸とy軸の上を熱波関数が緩やかに上昇・下降する様はもはや芸術的。ずっと入っていたくなる素敵なサウナ室でした。

 

◯水風呂

 

ニコー自慢の水風呂、とにかくデカい。水量は5トンらしいです。水温は14〜16℃。やや冷ためだけど、冷たすぎなくキリッとしており、気持ちよくスピード冷却ができます。さらに備長炭が大量に沈められており、よくわかんないけど何かに良さそう。

 

デカい・早い・旨い。そんな吉◯家の偽物みたいな最高の水風呂でした。

※言葉選びが地獄ですが、褒め言葉です

 

水風呂からあがったあとは、リクライニングチェアでリラックス!これを置いてあるあたり相当「わかってる」施設です!

もちろん普通の椅子もたくさんありますし、脱衣所にベンチもあるので、タナカカツキ式休憩法(身体をよく拭いて、脱衣所でリラックス)も可能ですね。

 

◯ロウリュ

 

お待ちかねの目玉です。ニコーリフレでは超ハイレベルなロウリュが1時間に一回、1日で言えば18回行われます!

 

僕はサウナはアホほど入ってきましたが、実は本格的なロウリュを体験するのはこれが初めて。スーパー銭湯の遠赤外線サウナでの大きなうちわを使った優し〜いものしか受けたことがありません。

 

感想を先に言うと、泣きました。整い方の次元がマジで違う。サウナのしきじなどでよく聞く、「宇宙に感謝して涙を流した」みたいな感想に至る気持ちが正直よくわかっていませんでしたが、少し理解できた気がします。人間って本当に整うと泣くんですね。

 

ロウリュの内容ですが、先述の山積みサウナストーンを用いた蒸気熱波はまさに圧巻。そして、バスタオルを使ったアウフグースも圧巻。これが本物のロウリュか……今まで俺が受けていたロウリュは一体なんだったんだ……と、美味しんぼ』に出てくる悪い人のような気持ちになりました。※褒め言葉です

 

一人一人に熱波を浴びせてくれるサービスも、その時の掛け声は「1、2、サウナ!!!みんなそれに合わせて手拍子。この一体感もαサウナならでは、最高でした。僕がしてもらったのは若い方でしたが、ベテランの熱波師は本当に凄いらしいです。若い方でも十分素晴らしかったので、これ以上のレベルがあると考えると空恐ろしいですが、次回の楽しみとしておきます…。

ちなみに、個人には「おかわり熱波」があるのですが、3回と5回と10回から選べます。もちろんみんな10回だったのですが、その時の掛け声↓

「1、2、3、4、5、6、7、8、9、サウナ!!!

うん、そうだよね。別に3とサウナをかけてるなんて一言も言ってないもんね。

 

◯まとめ

 

てなわけでニコーリフレ、とにかく最高でした。他にもいろいろと褒めちぎりたいところはたくさんあるんですけどね。バスタオルがいろんなところに置いてあるーとか、食事処のレベルが高すぎーとか。ですが、他のメディアでもさんざん取り上げられてますし、既にめちゃくちゃ長くなっているので割愛します。あくまで僕個人の感じたままを受け取っていただければ。

 

東京で行った恵比寿の「℃」、錦糸町の「ニューウィング」に続き、人生で3つ目のαサウナ探訪だったのですが、少し気づいたことがあります。レベルの高いサウナに共通していることの1つは「導線の多さ」なのではないかと。

 

サウナってのはサウナ室⇨クールダウン⇨休憩のループであり、その1つ1つに選択肢があります。例えばサウナなら通常のサウナか、スチームサウナか。クールダウンなら水風呂か、水シャワーか、外気浴か。休憩なら(これが一番多いでしょう)ベンチか、リクライニングチェアか、脱衣所か、ソファか、などなど。

目的は同じでも、人によって求めるルートは違います。そのための導線を、どのくらい張り巡らせることができるか。この導線が多いということは、間違いなくその施設の力を表す指標の1つではないかと思うのです。

 

こんなことまで考えてしまうくらいに、あの日からニコーリフレのことばかり想ってしまいます。個人的にニコーが他のαサウナと違うのは、いつでもすぐに行けるということ。

次回は会員特典の施設利用半額券を使って一泊し、夜と朝の二回のロウリュを楽しむことにします。だってカプセル宿泊、一泊3000円が半額で1500円で泊まれるんですよ??バカじゃないですか???※これも褒め言葉です

 

最後に、そんなニコーの最強会員サービスのURLを貼ってお別れとしましょう。みんな一回は見てみて。マジでヤバイから(語彙力)。

それではまた来週〜)^o^(ノシ

 

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【サウナ・スパ健康アドバイザー】人生で初めて、完全に自分の意志で資格を取りました

 資格

 

世の中にはさまざまな資格があります。

 

運転免許や船舶免許などの運転系、漢検や英検・TOEICなどの語学系、秘書検定公認会計士などの実務系、はたまたワイン検定や世界遺産検定などの趣味・教養系など……ひとくちに資格と言えども、その実は一言では言い表せません。

 

しかし、多くの人にとって、多くの資格は、自ら進んで取るものではないのではないでしょうか。18歳になったから、学生のうちに運転免許を取っておく。留学に必要だから、TOEFLを取らされる。就職先で必要だから、危険物取扱者資格を取る。資格は必要に迫られて取るものであって、自ら進んで取るものではないはずです。

 

別にそんなことない?資格マニアとかいっぱいいる?へぇ。

 

まあ少なくとも、僕にとっての「資格」はそういうものでした。

 

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なんですけども、取りました。今回は、それを褒めて!という記事です。

 

サウナ・スパ健康アドバイザー

公益社団法人日本サウナ・スパ協会のホームページ

 

内容を見てもらえばわかるんですが、結構お手軽な資格です。5000円で受けられるし、テキストは一ヶ月あればゆうにマスターできる分厚さ。国家資格ではなく民間資格のため、これによって仕事などに即応用できるものではありませんが、それでいて厚労省後援という、なかなか権威ある?資格をゲットできるのです。再試験にならない限りは追加料金もかかりませんし、コスパを考えてもかなりいい方ではないでしょうか。

 

とはいえ、もちろん僕はビジネスライクな気持ちで資格を取得したわけではありません。

 

まず、それまで自称でしかなかった「サウナ好き/お風呂好き」に根拠が付けられるということ。

「好き」という気持ちに根拠なんていらない!ってのも確かにそうなんですが……。ただ「サウナ好きなんですよ!」って言ってもふーんって感じなのに対し、「サウナ好きすぎてこういう資格取っちゃったんですよ」と資格証カードを見せれば、ある程度「サウナ/お風呂好き」という肩書きに信頼を足すことができる。これは僕の中ではかなり大きいことでした。

結局、サウナーとか銭湯フリークとか言ってもピンからキリまであるわけで、週に一回サウナに行くサウナーも、年に500回サウナに行くサウナーもいます。僕ごときがどんなにサウナーを名乗ろうと、それは結局自称でしかない。

それでもいいっちゃいいんですが、何かしらそれを名乗れる根拠のようなものがあるとより楽しいかなと思ったのです。話のネタにもなるし。

 

そして、もう1つがサウナとお風呂による健康/不健康の明確な基準を得ることができたということ。

特にサウナはそうなんですが、世の中で言われているサウナの効用って、けっこうソースが無いことが多く、フワフワしたものが多いです。

また、逆に「全身浴は水圧がかかるから健康に良くない」「サウナと水風呂は心臓に負担がかかかりすぎる」などといった、一見それっぽい言説を否定する材料も、いざ考えるとなかなか見つけられないものです。

 

その点、この資格取得に使うテキストはきちんとした医学的根拠に基づいて書かれているので、「何が健康に良くて何が良くないか」という、ひとつの基準を明確に示してくれています。これでサウナ水風呂に抵抗がある人にも、ある程度自信を持って勧めることができるってわけですね。

 

◯自分の肩書きを補強し、

◯人に勧める根拠が得られる

これによって自分が楽しむだけではなく、文化や習慣としての良さ、正しい入り方を広めていけたらいいなと思ったわけです。具体的にどういう風に利用していくかは、これからのお楽しみ……。

 

ちなみに、資格の取得はめちゃくちゃ簡単でした。

 

ネットで申し込み

料金を振り込み

届いたテキストで一ヶ月勉強

試験問題を解き、返送

合格なら資格証が送られてくる

 

たったこれだけ。料金も5000円とお手頃です。

サウナや銭湯の入り方って、自分の感覚だけではどうしてもマンネリ化してしまうもの。医学的根拠に基づいた新しい視点を得るというのは、新しい楽しみ方を見つけることに繋がるのではないでしょうか。

 

僕は最近札幌銭湯スタンプラリーを始めたので、今年度中に全店制覇できるようにがんばります。みなさん、良き温浴ライフを〜。

【ネタバレ感想】楽しみとしての悪趣味 その1:「ニューダンガンロンパV3」

※注意

今回はネタバレ全開でいきます。

これからプレイする予定のある方はくれぐれもお気をつけください。

 

 

 

 

チュンソフ党。

 

このゲームをクリアして、僕の頭の中に、真っ先に浮かんだ言葉である。

 

SFCで発売されたホラーノベルゲームの金字塔、「かまいたちの夜」に登場するワードである。プレイしたことがなくとも、「かまいたち」に触れたことのある人なら、知らない方が珍しいだろう。今回の記事の本題とは異なるため、こちらのネタバレ説明は控えておくが、気になる人は検索してみるといいかと。

 

かまいたちの夜

かまいたちの夜

 

 

 

何が言いたいかというと、このような仕掛けが施された「かまいたちの夜」を作ったチュンソフトが、スパイクチュンソフトとなり、この「ダンガンロンパV3」を作ったことに深く納得した、ということである。「悪趣味さ」を突き詰めるという点において、ある種の血統のようなものを感じたのだ。ジョースター家かな?

 

このゲームは、基本的には魅力的で個性的すぎるキャラクター、牽引力のあるストーリー、密閉空間の中で繰り広げられる人間ドラマが楽しめる名シリーズである。特に今作は、今までやや弱かった本格ミステリーとしての推理のレベルも相当高まっている。大胆かつ緻密な物理トリック、解釈によって二転も三転もする不可解状況設定……。推理の過程も申し分なく、講談社文庫をほっぽり出してまで、夢中でプレイしてしまったくらいだ。エンドクレジットでトリック考案が「城」シリーズの北山猛邦だと初めて知って、こちらも深く納得したものである。

 

というわけで、各章のトリックを褒めちぎりたくてたまらないので、そうしようと思う。僕はそのためにネタバレを使うんだ!(cv.林原めぐみ

 

↓↓↓以下、ネタバレあり↓↓↓

 

 

 

 

 

 

◯第1章。

「超高校級の???」である天海蘭太郎が被害者。主人公の「超高校級のピアニスト」赤松楓は、「超高校級の探偵」最原終一と捜査を行う。

ダンガンロンパシリーズは、基本的に主人公の一人称視点で話が進む。当然、今作もプレイヤー最初から赤松楓の視点に身を委ねることになる。彼女が最初の殺人犯とも知らずに。

 

……この章のクロ指名で赤松楓以外の全員を選んだ人、僕以外にもいると思うんです。だってまさか、そんな、ここでこのトリックやる!?ある意味世界で一番有名な某女史の某トリックを!?ひねくれすぎだろ!?!?

 

ひねくれすぎてました。

そうだった……これはこういうシリーズなんだった……忘れてた……。完敗である。

 

でも、説明されるとものすごくきちんと伏線が張られていて、その性質とは裏腹にものすごく綺麗な論理展開が行われているんですね。普通では絶対に考えない過程までをも一つ一つ潰していくことによって、大胆不敵なトリックが浮き彫りになっていく。緻密かつアクロバティック。エラリークイーンとアガサクリスティの合作のような……。

 

まあ、その仕掛け方自体があまりにも悪趣味なんですけどね。ゲームに手を伸ばしたプレイヤーを容赦なく崖から突き落とすような。目隠ししたプレイヤー「道が続いてるよ」とそそのかし、まるでジェリーを追いかけるトムキャットのように空中を歩かせる。そして後戻りできないところまで歩かせた時、目隠しを外すわけだけど、その外し方がえげつない。だって、これは小説ではなくゲームだから、自分で選択しない限り、永遠に先には進めないのです。つまり、先ほどの例えで言えば、プレイヤーの目隠しを「外す」のではなく、プレイヤー自身に「外させる」わけですね。それに気づいた時にはもう遅い。自身が虚空にいるとわかった以上、空中を歩くことはできない。このゲームはノベルゲーだけど、マルチエンディングではないのです。

 

こうして、赤松楓としてのプレイヤーは真っ逆さまに落下し、すぐさま視点変更、真の主人公である最原終一へと「転生」し、何事もなかったかのように物語は続く……。

 

「もしわしの味方になれば、世界の半分をやろう」どころじゃない、究極の選択(「はい」か「Yes」)。これがダンガンロンパV3の第1章なのである。ね、悪趣味でしょ?

 

悪趣味指数:

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

コメント:

正直製作陣、これがやりたくてこのゲーム作っただろ。

 

~その2へ続く~

 

【リズと青い鳥】人生で初めて、劇場で二回映画をみてきました【映画感想】

liz-bluebird.com

 

尊い……………………。

 

間違えた。百合クラスタではない。

 

ただ、Twitterに溢れる感想を見る限り、

①内気な女の子と元気な女の子の百合映画(よく「尊い」と言う)

②思春期の二人の少女の小さな成長を描いた青春映画(よく泣く)

③音楽や細かい演出、考察を掘り下げて楽しめる文学・芸術映画(「すごい」を連呼)

この三つの視点がほぼ均等で、どれをとっても、組み合わせても楽しめてしまうということなんですね。ただ、表面上オタク向けの百合映画の印象が強く、そっちの層向けの作品だと思われてしまうことが非常にもったいないなと思います。

事実、僕も百合クラスタではないいろんな人が「絶対に見に行った方がいい」と言っているのを見なかったら、劇場に足を運ぶことはなかったでしょう。しかも、まさか二回繰り返すことになるとは……。

 

基本的に映画はウィークデーモーニングショーかメンズデーで1300円しかかけない僕が、なぜ1800円×2もかけて観に行ったのか?それは、ものすごく単純な理由です。

「一回ではわからなかったから」

 

自分の感受性が乏しかったから……というわけではない、と思います。

一回でわかる人もいるでしょうが、僕の様な人も一定数いるはずです。

事実、二回目三回目と観に行く人が後を絶たないのは、Twitterで「リズと青い鳥」を検索すればすぐわかることかと。

 

要するに、ストーリーが悪い意味ではなく平坦なんですね。

山や谷、クライマックスもあるけれど、その動き方が非常に微細で、その分演出によって言外に表現されている事項がめちゃくちゃ多い。受動的ではなく、主体的な姿勢が観客に求められる映画と言っても過言ではないでしょう。

 

ですがその分、それを理解できたときの喜び、感動は他の映画の比ではありません。

一回目は一粒の涙も溢さなかったのに、二回目で構造の骨格を掴みながら観たら、涙は死ぬほど流れ、嗚咽をこらえるのが大変なくらいでした。

 

そんな、数回見ることを前提としているような映画なのに、映像や音楽があまりにも素晴らしいため、映画館で観る必然性があまりにも大きいというニクい作品なのです。僕もものによっては「この映画、DVDでよかったな」とすぐ思ってしまう人間なのですが、だからこそ言わせていただきたい。劇場へ急げ(もうすぐ公開終了するから)。

 

ちなみに、二回観に行くと半券が二枚貯まりますよね?現在半券二枚で一口応募できるキャンペーンがやってるみたいです。前提じゃん!!!

 

というわけで、「リズと青い鳥」は百合クラスタ以外にも全力でおすすめできる、最高の映画だということを最低限伝えた記事でした。いままで人生におけるアニメ映画個人的第一位は「秒速5センチメートル」でしたが、たぶん塗り替えられます。もう一回見なければ。お金がないからさすがに劇場へは行かないけれど。

 

そういえば「秒速」も一回目と二回目でぜんぜん感想が違った映画だったなあ。

そういうのが好きなんですね、きっと。

 

 

☆今週のこぼれ話☆

一回目を一緒に見に行った友人(重度のアニオタ)の感想は「百合は正義」「ユーフォ本編よりスカートが長かった」「女の子がかわいかったのでそれでよし」でした。お前さぁ……。

【決意表明】ブログタイトルを更新しました

お久しぶりです。皆さんにお詫びしなければいけないことがあります。

 

最近、忙しさにかまけてブログの更新がおざなりになっていました。

どのくらいおざなりだったかと言いますと、前回の『法月綸太郎傑作選』の記事のタイトルをつけなかったり(タイトル欄にずっと「」って表示されていたことに今日気づいた)、各話ごとのあらすじを6話中4話までしか書かず、放置したり、後で入れようと思いつつAmazonの商品情報を結局入れずに、これも放置したり……などなど。ひでぇ有り様でした。このブログのファンの0名のみなさま、期待を裏切り申し訳ありません。

 

まあ、待ってる人はいないでしょうけど……。今、僕は「無」にお詫びをしたことになりますね。どこの大物YouTuberだよ。

 

というわけで、この記事はあくまでこれは自分のためにやっているブログであることを踏まえた宣言です。ブログガチ勢になる気もさらさらないので、【週一での更新】を続けることを、ここに宣言します。インプットも大切だけどアウトプットももっと大切だと思うので。見てくれるにしても、もし検索とかで興味ある事柄が一致する人が覗いてくれたりすれば、それでいいかなと。

 

もし死ぬほど忙しかったら、書かないこともあるかもしれないけど。まあそれはそれとして。

 

また、だからというわけではないのですが、ブログタイトルを変更しました。

適当につけたタイトル故、ぜんぜんしっくり来ていませんでした。

今回も、しっくり来ていません。

「お前はポリアネスのなんなんだよ」って感じですが、すんません。「ゆゆ式」が好きなだけです。

大切なのは中身だから!ブログタイトルは良いの思いついたらまた変えればいいから!と自分に言い聞かせつつ、当面はこれでやっていこうと思いますので、暖かく見守ってくださると幸いです。

 

まあ、あれですね。ブログがおざなりになっていた一番の理由としては、ちゃんとパソコンを開かずにスマホで更新しようとしていたことですかね。はてブロのアプリも取ったんですが、まあ~やりづらいんですわ。書きたいことがあってもやる気がなくなる。それと、寝ながらいじれちゃうので、ついついYouTubeTwitterに寄り道しちゃうし、そのまま寝落ちすることもしばしば……。その結果があのざまですよ。今後は醜態をさらさないように、がんばります。

【ちょっぴりネタバレ】法月綸太郎『名探偵傑作短編集 法月綸太郎編』【書評】

このブログのメインコンテンツとなりつつある本格ミステリー書評のお時間です。

 


今回読んだのはあの「悩める作家」の作品だぜ!!

 


法月綸太郎『名探偵傑作短編集  法月綸太郎

 

名探偵傑作短篇集 法月綸太郎篇 (講談社文庫)
 

 

法月綸太郎法月綸太郎と、法月綸太郎ゲシュタルト法月しそうなので、知らない人のために要約しておくと、「法月綸太郎という推理作家の」「法月綸太郎という同姓同名の名探偵を主人公とした」「『法月綸太郎シリーズ』の傑作選(本人選かは不明)」という作品です。


法月綸太郎といえば、エラリークイーン。エラリークイーンといえば法月綸太郎である。それは、主人公である名探偵の名前が、作者と同姓同名である「法月綸太郎」であったり、彼の探偵業はあくまで副業であり、本業は売れないミステリー作家であったり、父親が警視というコネを活かして調査を行う手法であったり、トリックよりはロジック重視の作風であったり……あらゆる事項から法月氏がクイーンの影響を受けていることがうかがえる。

 


ミステリー評論家としての顔も持つ法月氏が「初期クイーン論」で、クイーンの『ギリシャ棺の謎』『エジプト十字架の謎』『シャム双生児の謎』などの作品群から「探偵がどんなに論理的に推理を働かせたところで、唯一絶対の真相に辿り着くことは不可能である」という「後期クイーン的問題」を提起したことで、業界を騒然とさせたのも有名である。

個人的には、「初期クイーン論」の続編的な立ち位置の「1932年の傑作群をめぐって」で展開された、超(メタ)数学と郵便的脱構築の超絶論理も衝撃的だったため、関連書籍とあわせて触れてみることもおすすめしたい。

 

 


さて、肝心の本の感想である。本書は新本格を牽引した「名探偵」3人に焦点を当て、多くの短編の中から特に人気のある/クオリティの高い作品をまとめた、いわばベスト盤だ。

法月綸太郎以外にも、有栖川有栖の「火村英生シリーズ」、島田荘司の「御手洗潔シリーズ」がそれぞれ刊行されている。

 

 

名探偵傑作短篇集 火村英生篇 (講談社文庫)
 

 

 

名探偵傑作短篇集 御手洗潔篇 (講談社文庫)

名探偵傑作短篇集 御手洗潔篇 (講談社文庫)

 

 

 

御手洗潔シリーズは短編の総数自体が比較的少なく、火村英生シリーズは既に読んでいたものが多かった。対して法月綸太郎は今のところ『7人の名探偵』に収録されたものを除き、短編に触れたことはなかったのである。

 

……まあ、そんな過程はどうでもいいとして、中身に少しだけ触れよう。結果から述べると、「一作毎に作風が変わる作家」らしく、様々な法月綸太郎という作家/探偵の良さが凝縮された、珠玉の短編集であった。

 

◯過ぎにし薔薇は……

地域の図書館を次々周り、なんの関連もない内容の本を3冊ずつ借りていく女。そこに残された栞には意味深なメッセージが…。

何冊もの本のミッシング・リンクは何か?女の行動の意味とは?

 

個人的に一番好きな作品だった。僕が思うに法月作品の一番の魅力は、複雑で細かな点が最後の最後に論理によって一本の線となり、そこに訪れる「一陣の風が通り抜けるような」爽快感である。このタイプの作品としては長編の『生首に聞いてみろ』が挙げられるが、短編かつ「日常の謎」の本作でもその手際はいかんなく発揮されている。

あと図書館司書の沢田穂波さんって初めて知った。けっこうメインの扱いらしい。

 

「これもたとえばの話だがね、もし君がある日突然、失明するとかして、明日から一冊も本が読めない境遇に陥ったとしたら、いったいどうする?」

「絶望のあまり、気が触れてしまうかもしれません」

「沢田君、君は?」

「考えたくもありません。だって、死刑を宣告されるようなものです」

 

こんな友達がほしい。

 

背信の交点(シザーズクロッシング

千葉行き特急「あずさ68号」にて、夫は妻が隣にいながら、服毒自殺した。居合わせた倫太郎は不審に思って調査を開始。そこには鉄道と人間模様の意外な交点が。

 

王道の鉄道ミステリー!と思いきやそこは法月綸太郎。きちんとある種のタネがしかけられているので安心(?)。

鉄道ミステリーを武器にする本格作家はけっこう多いが、法月氏にそのイメージはこれまで皆無だった。お前もか、って感じである。個人的に鉄道ものはほとんど興味がないので、純粋に本格ミステリーとして読んだ。楽しめた。

 

◯世界の神秘を解く男

ラップ現象を引き起こす少女、超心理学の教授と助手、超常現象をカメラに収めようと奮闘するテレビクルー。撮影中に発生した不可解な事故死。これは少女の超能力によるものか?

 

これはね…良かった。雑学とかキャラクターとかオカルトとかユーモアとか、いろんなものが詰め込まれながらも、最後には痛烈な……あとは自分の目でお確かめください。もちろん、一級の本格ミステリーなことは間違いない。

 

◯リターン・ザ・ギフト

失敗した殺人の裏には、それを指示した男の影。その男の部屋には、交換殺人をテーマとしたミステリー作品の数々が。穂波の目撃した怪しい人物は誰か?二転三転と、推理は膨張していく。

 

ある意味で一番法月作品らしく、一番本格ミステリーらしい作品。この作品から法月家で息子と父が延々と議論して真相を導く、テンプレが続く。次々と繰り出される論理のアクロバットに、読んでいて眩暈がする。デビュー作『密閉教室』から繋がる、法月綸太郎のロジックの集大成がこのテンプレだと言っていいだろう。

 

◯都市伝説パズル

「電気をつけなくて命拾いしたな」――巷で囁かれる都市伝説。それを模した殺人事件。ただし、計画性は見えない。容疑者は集まっていた6人の大学生。もしくは、犯人は殺人鬼で、都市伝説は真実だったのか?

 

日本推理作家協会賞の受賞作である本作は、上記の法月ロジックに、都市伝説特有の不気味で不思議な雰囲気が付加され、絶妙な化学反応を起こした傑作である。話自体も短く、スルッと読むことができるのも魅力。これと後期クイーン的問題を組み合わせて論じた文章があるそうな…。

 

◯縊心伝心

不倫相手に「これから首を吊って自殺する」と宣言したOL。駆け付けると、彼女は確かに首を吊って死んでいた。しかし、死因は頭部の打撲。自殺しようとした人物はなぜ殺されたのか?意味のない偽装に、意味はあるのか?謎を解く鍵は……ホットカーペット

 

この本で、現場見取り図が示されている唯一の作品(「背信の交点」にもあるっちゃあるが)。そのわかりやすさとは裏腹に、推理はどんどんと飛躍。思いもよらない終着点が読者を待ち構える。もう論理のアクロバットですらない。論理のマジックである。でも、マジックでもあくまで論理、論理すらもマジックにしてしまうのが法月綸太郎なのだろう。

 

……と、6本の短編を読み終えたのだが、正直言ってちょっと疲れた。読んでみたほうがわかると思うが、とにかく一本一本の密度が非常に高いのだ。そして、登場人物の語り口もなかなかにクセがあり、推理もひねくれた思考が必要とされるものばかりである。

 

だが、そのクセの強さがマニアを惹きつけてやまないのだろう。本格ミステリーとは、本来そういうジャンルなのだ。新本格も30年を越した現在、法月綸太郎が次に見せる顔はどのようなものなのか。楽しみにしたいところであるし、この本は導入編として大変おすすめなので『雪密室』と合わせて読むととてもいい気がする。

 

 

雪密室 (講談社文庫)

雪密室 (講談社文庫)

 

 

 

とかいいつつ、最近湊かなえとかもちょっと気になってるんだよなぁ……。

 

白ゆき姫殺人事件 (集英社文庫)

白ゆき姫殺人事件 (集英社文庫)

 

 

 

 

石黒正数『それでも町は廻っている』と僕

それ町」と呼ばれる漫画に出会ったのは、はっきりとは覚えていないが、今から約2年ほど前のことだったと思う。

 

その時の僕はまだ大学生で、ミステリーをだらだらと読み、ゲームをだらだらと消化するという、今とあまり変わらない生活を送っていた気がする。

 

大学生になってから、漫画というものをめっきり読まなくなってしまった僕がこの漫画に手を出した理由は、「なんとなく」であった。「なんとなく」名前を知っており、「なんとなく」コメディチックなものが読みたかったから。

 

たしかに、「それ町」はコメディである。しかし、読み進めていくうちにそれだけにはとどまらないことをどんどん感じさせられた。コメディな話と見せかけて実はホラーだったり、後味の悪い話だったり、けっこう本格的にミステリーをやっていたり、かと思えばずっこけギャグに徹していたり、思いもよらぬ仕掛けが隠されていたり。

 

そのような、ひとつのあり方にとらわれないスタイルは1〜16巻で共通なのだが、僕がそれを最も顕著に感じたのは2巻である。というより、2巻を読んだ時点で単行本を買い揃えることを決めたのだ。

 

まず、シリーズ全体の表題作である「それでも町は廻っている(前編・後編)」。これに感銘を受けたのはもちろんだが、この話の裏テーマは「あとがき」に書かれていることを忘れてはならない。

 

(……)歩鳥がいなくても町は営みを続けます。

あえて淡白な表現になっている歩鳥がいない商店街、また天国の役人や案内人、ヨハネ君たちも死んで天国に来たのだという事実を想像で補っていただけると、未熟ゆえに描き切れなかったテーマに一歩近づくのではないかと。(……)

 

それでも町は廻っている」。この漫画は、必ずしも歩鳥を主人公とした物語というだけではない。ここで本当に描かれているものは、「廻り続ける町」なのだろう。その結果として、住人たちもまた廻る。町と人が廻り続ける限り、この漫画のテーマもまた、一点に留まることはない。

 

もう一つ、2巻には感銘を受けた話が「ナイトウォーカー」である。栄養ドリンクで眠れなくなった歩鳥の弟・タケルが、姉とともに生まれて初めて深夜の町を歩くというだけの話だが、小学生目線の表現がとにかく卓越している。

 

0時を日の境目と初めて知ったのはいつのことだったか。たまの深夜の散歩(といっても21時くらいだった気がするが)の時になぜあんなにワクワクしたのか。その反面、明記はされていないが、ある種の罪悪感すら読み取ることができる。

 

漫画の中の「町」が、自分の暮らしている、もしくは暮らした「町」に侵食し、リンクするような感覚。現実と作品の境目が曖昧になるという点においては、アンチミステリ的だと言えなくもないかもしれない。それだけではなく、作者の石黒正数氏は歩鳥と同じで、本当にミステリーが好きなんだとわかるシーンや構成がいくつも存在する。とはいえ、仮にその要素がなくとも、この漫画が名作であることは変わらないと僕は思う。だが、「それ町」の話を一本読むごとに、質の高い本格ミステリー短編を一本読み終えたような感覚を得るのは偶然ではないだろう。

 

その他にも、「それでも〜前後編」の後日談であるちょっとだけほろ苦くも温かいコメディ「パジャマの天使」。2巻の時点では最も異色作といえるかもしれない「穴」(この話のオチはぜひ自身の目で確かめていただきたい)など粒ぞろいで、ガッチリと心を掴まれてしまったのであった。

 

それからゆっくりと時間をかけて、最終巻である16巻を今日、読み終えた。ここで描かれていたのは、紛れもなくひとつの町の日常であった。本当の意味で特別な出来事などどこにもない。それでも、涙が止まらなかったし、それでも町は廻っていたのだ。

 

 

☆おまけ 厳選!個人的ベストエピソード☆

・1巻  第5話『愛の逃避行』

・5巻  第39話『夢現小説』

・6巻  第47話 『ヒーローショー』

・9巻  第68話 『嵐山ジョセフィーヌ様』

・9巻  第71話 『歩く鳥』

・11巻  第84話 『夕闇の町』

・12巻  第95話  『ユキコの剣』

・13巻  第104話  『暗黒卓球少女』

・13巻  第105話  『呪いのビデオ』

・15巻  第117話  『虚』

・16巻  第125話  『紺先輩  スペシャル』

・16巻  第127話  『至福の店  フォーエバー』

・16巻  エピローグ  『…それから』

 

…厳選した割に多すぎるな。